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現場の「使いやすさ」を重視したサービス提供|株式会社Donuts石山瑞樹さん・篠崎惇史さん

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こんにちは、HRTechナビ編集部です。HRTech活用研究所ではHRTech関連サービスを活用/提供している企業へ訪問し、組織力を高めるHRTechサービス活用方法についてお伺いしています。今回のゲストは株式会社Donutsのジョブカンシリーズ統括責任者 石山瑞樹さん、ジョブカン採用管理 事業責任者 篠崎惇史さんです。人気クラウドサービスのジョブカンシリーズ開発の背景からサービス選定のポイントや今後の展開についてお話いただきました。

プロダクトの満足度、汎用性にこだわる

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―会社概要について教えてください。

Donutsは、DeNAの1期生である西村(代表取締役)と根岸(取締役)が立ち上げた会社です。ベンチャー企業の中では珍しいですが、外部資本を一切入れずに、自社のお金だけで資金繰りをしています。有利子負債0で健全な運営をしています。
 
主なサービスとしては、モバイルサービス事業、Webサービス事業として、ライブ配信のMixchannel、ASP事業として、勤怠管理システムをはじめとしたクラウド業務システム「ジョブカン」があります。最初はWebサービス事業をやっており、その後モバイルゲーム事業がヒットし、資金的に余裕ができたためWebサービス・ASP事業に投資し事業を拡大していきました。

―次にサービスの概要と開発のきっかけについて教えてください。

ジョブカンシリーズには、勤怠管理、ワークフロー、経費精算、採用管理、労務管理の5つのサービスがあり、今年の春頃には6サービス目となる給与計算をリリース予定です。
勤怠管理システムは、社内向けに開発したアルバイトの勤怠管理システムを外部向けにブラッシュアップして展開され、次にお客様からの周辺サービスを求める声で一番多かった「ワークフロー」と「経費精算」をリリースしました。

採用管理も勤怠管理と同様に、社内ニーズから生まれました。海外では採用管理システムが既に普及していますが、日本の人事はまだまだレガシーなのでシステムが普及していない。そこにメスを入れるという理由もあって採用管理市場に進出しました。採用管理を出しているなら「採用・入社・就業」と一気通貫で管理できた方がお客様にとって便利だと思い、労務管理をリリースしました。そして、労務管理とセットでの要望が強かった給与計算も開発しています。ツールを使う入り口は違っても、管理できるツールは同じだった方が楽ですからね。

―ジョブカンシリーズで多いユーザーの特徴とは?

ジョブカンシリーズは、ターゲットを選ばないので、大小様々な企業規模で採用されていることが特徴ですね。どのような業種であっても対応できるように、カスタマイズ性を重視して設計しています。

―ユーザーからジョブカンのどのような点が支持されているのでしょうか。

①豊富な機能、②導入しやすいコスト感、③使いやすさ、この3点だと思います。特に、③の使いやすさが伴わなければ、現場で受け入れてもらうことは難しいです。①~③すべてが揃っていることが、ユーザーの方々に選ばれている理由だと思いますね。

―貴社ユーザー内の差異など、HRTechの活用が進んでいる会社の特徴はどのようなところでしょうか。

カルチャーの柔らかさ、透明性の高さだと思います。

サービスの導入を検討する部署は人事や総務等様々ですが、複数のサービスを導入している会社は良いツールがあれば他の部署に共有する等、カルチャー自体が柔軟で部署間の透明性も高いです。また、情報感度の高い方が多い印象もありますね。自ら環境を便利にしていこうと考えている自発的なIT企業やベンチャー企業が多いです。

サービス選定の際は”使いやすさ”を重視

―HRTechのサービスは、選定の際にどのようなことに気を付けて選ぶと良いですか?

自社の課題の何を解決したいかを明確にしてから選ぶことですね。業務効率化、残業時間の削減、経費削減など自社の課題を見極めてから、その課題に合ったツールを選定することが大切です。また、先ほど「ジョブカンが支持されている理由」として挙げたように、“使いやすさ”も重要ですね。

使いやすさは、数値で表せないですが、現場の人が一番重視するのは使いやすさです。ですから、定量的でなくてもツール選定の基準として考慮したほうが良いですね。

―気になっているサービスやお勧めのサービスがあれば教えてください。

scoutywevoxあたりです。最近気になっているのはGoogle Hireですね。まだ国内展開をしていませんが、どう動くのか気になっています。あとはIndeedなど、今勢いのあるサービスが今後どのような展開を図るのかは注視しています。

既存業務の機械化ではなく、課題解決を目的としたテクノロジーを目指して

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―どのような領域にHRTechのチャンスが眠っていると感じますか?

人事管理領域の、特にタレントマネジメントですかね。日本では、タレントマネジメントの領域がまだまだ未開です。人事管理のクラウドツールに関しては、どこの企業もまだ答えを見つけていないのではないでしょうか。そもそも、モチベーションマネジメント、エンゲージマネジメントは欧米からはいってきた文化ですよね。そういった意味では日本のHRTechは、既存のことをシステム化しただけなのかもしれません。新しいテクノロジーは、既存業務の機械化ではなく、課題解決を目的として行われることが望ましいのではないでしょうか。

―どのようなサービスを今度展開していきたいですか?

新たな何かを創るというよりは、今あるツールをもっと便利にしていきたいですね。具体的には、まずジョブカン各サービスの連携を強化していきます。そして後々ジョブカンがクラウドERPの定義を作っていきたいと考えています。その際、自社だけでは足りないところは、やはり他社との連携を図って補う必要があると考えています。そうやって今ある事業の連携を強化していきたいですね。

―今回は、サービス開発のきっかけからツール選定のコツまで幅広くお話しいただき、ありがとうございました!

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