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ウィルグループHRTech特化のファンドを設立

株式会社ウィルグループは、HRTech領域のベンチャー企業に特化して投資を行うコーポレートベンチャーキャピタル「ウィルグループ HRTech2号投資事業有限責任組合(以下、2号ファンド)」の設立を2019年1月21日に発表した。

当社は、2017年5月に「ウィルグループ HRTech ファンド(以下、1号ファンド) 」を設立し、6.7億円の投資を実行をしている。
投資先としては、音声認識 AI 事業を手がけるHmcomm株式会社 、米国のロボットリクルータスタートアップVCV INC. 、米国のチャットボットを活用した就職マッチングスタートアップNEWTON LABS INC. 、カルチャー軸での採用サービスmitucariを提供している株式会社ミライセルフ 、タレントマネジメントソリューション「BetterEngage」を提供する株式会社 BtoA 、AIヘッドハンティングサービスを提供する株式会社scoutyら非公開分を含めると7社。

人材業界を取り巻く環境は大きく変化しており、継続的な成長を実現するために2号ファンド設立に至った模様。

2号ファンドの総額は10億円で、設立は2019年3月29日を予定。HR TechスタートアップのなかでもAIやロボティックスの技術に長けた業界No.1になる可能性のある企業へ投資する方針で、日本国内のみならず海外のスタートアップへの投資も引き続き視野に入れる。

ミック経済研究所の調査によると2017年度のHR Tech市場規模は156.6億で2020年度663.0億円となることが予想されている。

一方で、矢野経済研究所の調査では、2017年度の人材ビジネス主要3業界(人材派遣業、人材紹介業、再就職支援業)の市場規模は6兆7,143億円。

HR Techのサービスでリプレイスできるマーケットの大きさに対して、HR Tech市場はまだまだ小さいが、HR Techスタートアップへヒトノモノカネが集まることで市場全体が盛り上がることを期待したい。