HR Techナビでは、国内外のHR Techに関する最新トレンド、活用事例などHR Techに関わる人にとって役に立つ情報をお届けいたします。

海外HR Tech(HRテック)業界のユニコーン(評価額10億ドル以上かつ非上場)企業の最新動向

海外事例

日本でもクラウド型人事労務管理ソフト「SmartHR」やソーシャルリクルーティングサービス「Wantedly(ウォンテッドリー)などといった企業が盛り上がりを見せているHR Tech(HRテック)業界。

今回は、そんなHR Tech(HRテック)業界で、10億ドル以上の評価を受けるユニコーン企業を2社ご紹介。

 

Zenefits(アメリカ、サンフランシスコ)

 

2013年創業。人事業務の効率化を図るサービス。

Zenefitsは、20億ドルほどの評価を受けているユニコーン企業である。

サービスの基本利用料は無料で、オプション機能の販売と、サービス利用企業の従業員が加入する保険の代理販売でマネタイズしている。

顧客企業数は1万社以上。

 

アメリカの健康保険は、勤務先を通して加入することがほとんど。さらにオバマケアの施行により、フルタイム従業員が50人以上の企業は、健康保険への加入が義務付けられた。

 

創業者のパーカー氏は、米国50州全てで医療保険ブローカーの資格を取得し、まずはオンラインで医療保険の比較・購入ができるサイト「Zenefits」をスタートさせた。

Zenefitsが人気の理由は、中小・ベンチャー企業が新たにスタッフを雇うことなく、オンラインで簡単に健康保険の比較・購入ができる点と、無料で給与管理や福利厚生、採用手続き、勤怠管理などができる点にある。

 

Zenefitsの料金プランは、「フリー」「スタンダード」「アドバンス」の3つあり、オプションプランの金額は、年間契約だと月額『5ドル/人+40ドル』『9ドル/人+40ドル』、月契約だと月額『6ドル/人+40ドル』『12ドル/人+40ドル』。

 

プラン名 金額(年間契約) 金額(月契約)
スタンダード 5ドル/人+40ドル/月 6ドル/人+40ドル/月
アドバンス 9ドル/人+40ドル/月 12ドル/人+40ドル/月

(料金表)

 

わずか2年で45億ドル(ユニコーン企業)もの評価を受けたが、現在は20億ドルほど。

これまでの資金調達額は下記の通り。

 

時期 ラウンド 調達額
2013年7月26日 シード 210万ドル
2014年1月22日 シリーズA 1500万ドル
2014年6月3日 シリーズB 6650万ドル
2015年5月6日 シリーズC 5億ドル
合計 5億8360万ドル

(資金調達)

 

最近は、CEOの入れ替わりや、430人の従業員解雇の発表をしたりとネガティブな話題が飛び交う。

さらに、同社が抱える保険販売員に、保険販売に必要な資格を取得させるのを怠ったとして、アメリカ証券取引委員会(SEC)のメスが入った。

 

【参考】
SECがユニコーン、Zenefitsに厳しい措置――「投資家の判断を誤らせた」として元CEOらに罰金100万ドル -Tech Crunch-

 

また、元CoreHRのCFO Shaun Wiley氏を新たに同社のCFOとして迎えた。今後の動向が非常に注目されるサービスである。

 

 

Gusto(アメリカ、サンフランシスコ)

 

2011年創業。SaaSベースの人事管理ソフトウェアを開発。

Gustoは、10億ドルの評価を受けているユニコーン企業である。顧客企業数は4万社以上。

 

旧社名は「ZenPayroll」。アメリカに多数存在する個人事業主向けに、給与支払い業務をウェブ上で行うサービスを展開していた。

その後、休暇申請や、401(k)(確定拠出年金制度の一つ)、保険業務も取り込んだ業務拡大に伴い、社名を「Gusto」に変更。

 

Gustoは、前述の通り、給与計算、福利厚生、勤怠管理、401(k)(確定拠出年金)といった人事業務を、シンプルかつ一括で管理できる「All In One」型プラットフォームである。

顧客の多くは、従業員が100人以下の中小企業やベンチャー企業。他の業務も並行して行う必要のある中小・ベンチャー企業の人事担当者に寄り添うサービスである。

 

Gustoの料金プランは「コア」「コンプリート」「コンシェルジュ」の3つに分かれている。

それぞれ『36ドル/月+6ドル/人』『39ドル/月+12ドル/人』『149ドル/月+12ドル/人』。

状況に合わせてプランをカスタマイズすることも可能。その際は、追加料金が発生する。

 

プラン名 金額(月額)
コア 36ドル(基本料)+6ドル/人
コンプリート 39ドル(基本料)+12ドル/人
コンシェルジェ 149ドル(基本料)+12ドル/人

(料金表)

 

共同創業者のエドワード・キム氏は、米国Yコンビネーターの卒業生。Google VenturesやY Combinatorなど、有名なベンチャーキャピタルや投資家の多くが、同社に投資している。

これまでの資金調達額は下記の通り。

時期 ラウンド 調達額
2011年12月11日 シード 610万ドル
2014年2月19日 シリーズA 2000万ドル
2015年4月6日 シリーズA 6000万ドル
2015年12月21日 シリーズA 9000万ドル
2016年6月1日 シリーズB 未公開
合計(公開分) 1億7610万ドル

(資金調達)

 

またgustoは、IPOに向けて初のCFO Mike Dinsdale(以前は、米ドキュサイン社CFO)を雇用している。

 

Zenefitsとは逆に、非常に好調なgusto。ユニコーン企業である両社の今後の動向に注目したい。

お知らせ

hrtech90_04
人材の流動化による離職率の上昇と少子高齢化による人手不足の深刻化を起因として、企業にとって人材の確保は重要な課題の一つです。
このような背景で注目を集めている「エンゲージメント」。
個人の企業に対する愛着や帰属意識とも解釈されますが、組織と個人が同じ目的に向かって成長し貢献しあう関係のことを指します。
従業員エンゲージメントを高めることで社員定着率アップをはじめとして経営にポジティブな影響を与えることができます。
今回は「組織・従業員エンゲージメント」をテーマに、企業と社員の絆を深め、さらなる成長を実現するための手法についてお伝えいたします。

日時:2018年1月23日19時〜20時30分(18時30分開場)

場所:港区赤坂3-17-1 いちご赤坂317ビル 5F

参加費:
前売り 500円 通常 1000円

主催:一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会

お申し込み:
https://hrtech90–4.peatix.com/view