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テクノロジーを活用すると楽になる採用業務!株式会社HERP庄田 一郎 氏 【HRTech90イベントレポート】

こんにちは、HR Techナビ編集部です。2018年2月27日にHRTech イベント「HR Tech 90」を開催いたしました。今回は「AIの力で採用業務を効率化」をテーマに、HERP庄田氏、HR Tech総合プロバイダータレンタ株式会社の中村氏をゲストにお迎えし、人事担当者のなかでも大きなウェイトを占める採用業務の効率化について語っていただきました。第一部のHERP庄田氏のセッションのレポートをお届けいたします。

HRtech90とは

Human ResourcesとTechnologyをあわせた造語であり、テクノロジーを活用し人事領域の業務最適化を図るサービスのことを指す「HR Tech(HRテック)」。
「HR Tech×〇〇」として、HR Tech(HRテック)に関するあらゆるテーマを取り上げ、1回あたり90分のイベントでネットワーキングとノウハウのシェアの場を作るという目的のもと、本イベントを開催しています。
【過去のイベント】
2017年10月21日開催AIで劇的に変わる営業の働き方!HRTech90#1
2017年11月21日開催HR Techで成果のあがる組織と人をどう作るのか?HRTech90#2
2017年12月18日開催リーチできなかった層にリーチをすることが採用成功の秘訣?HR Tech90#3
2018年1月23日開催国内外の先進企業から学ぶ組織・企業のエンゲージメントを高めるインナーマーケティング事例HRTech90#4

今回のゲスト:株式会社HERP庄田 一郎 氏

庄田 一郎 氏
株式会社HERP CEO
2012年京都大学卒業後、新卒で株式会社リクルート住まいカンパニーに入社。住宅情報メディアSUUMO(スーモ)の広告営業を経てリクルートホールディングスへ異動後、約2年間エンジニアの新卒採用を担当する。退職後、個人事業主として企業の採用コンサルを手がけていた際、請負先であった株式会社エウレカに入社。大規模なリファラルリクルーティングなど採用広報担当としてさまざまな施策を実施した。2017年に株式会社HERPを立ち上げ、各求人媒体の応募者情報を自動連携で一元管理できるAIリクルーティングプラットフォーム「HERP」を同年12月に発表。2018年1月以降β版提供開始予定。
AIリクルーティングプラットフォームハブ「HERP」:https://herp.cloud/

採用業務におけるAI活用シーン


そもそもAI(artificial intelligence)とは、狭義では、計算機(コンピューター)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野を指します。広義で考えれば、「人間の脳が行っていることを代替するソフトウェア」です。現在は、「AIが今後10年で49%の仕事を代替する」と言われていますよね。採用業務においてAIでできるようになることは、プロセスの自動化と、意思決定のサポートです。事務作業・面接の自動化や、オファー条件の決定、配属の決定などの支援ができると思います。

AIによる理想の採用とHERPの紹介

採用業務は、尋常ではない量の事務作業が存在しますよね。例えば、候補者情報の転記・入力、求人票の作成、候補者の方との面接の日程調整、スカウトリストの作成など。事務作業に追われてしまい、肝心の人材戦略ブランディングやデータ分析といった思考系業務が疎かになりがちです。そこで、我々はAIを活用して、作業中心の採用から思考中心の採用業務ができるように支援をしたいと考えています。
HERPは、求人媒体の情報を自動で集約し、以下のステップを踏んでいます。
STEP1:1クリックで、すべての媒体に求人票を公開
STEP2:公開した求人票に応募があった瞬間に候補者情報を自動で登録
STEP3:応募があった候補者とのメッセージは1画面で表示

HERPのソリューションは、応募者管理から候補者とのコミュニケーション、求人票作成、スカウト、分析まで多岐にわたります。主要な採用業務を自動化・一元管理することでより効率的な採用業務を実施しているのです。こうすることで、データを活用した攻めの採用が可能になるんですよね。候補者の選考合格率を可視化したり、予算に応じて最適な経路、媒体やエージェントのレコメンドができるようになり、効率的に採用戦略を立案・実行できるようになるのです。

今日からでもできる作業効率化-Google Apps Script(GAS)の活用


GASとは、Googleが提供しているサービスの拡張機能です。Google系の複数サービスに対応しており、JavaScriptベース(※)で簡単に使うことができるのです。例えば、「新着エントリーの求人票・候補者URLを定期的にスプレッドシートに保存したい」という場合は、メール文章中の取得したい情報を決めて、その特定のテキストのみをスプレッドシートに保存するようにスクリプトを記述し、実行します。GASを活用することで、①新着メールを定期的にフックして、スプレッドシートに取得した情報を書き込む、②エントリー確認メールを自動化する、③面接予定のカレンダー登録の半自動化といったことが可能になりますね。
この他にも工夫すれば日常の事務作業を自動化していくことができると思います。Webサイトでで検索しつつ参考となるスクリプトを元に簡単に実践できると思うので、ぜひトライしてみてください。
※JavaScriptベース…主にWebページに組み込まれたプログラムをWeb ブラウザ上で実行するために用いられるプログラミング言語の一つ。より幅広いスクリプトの表現が可能になる。
(IT用語辞典より一部引用)

採用担当に求められるスタンス

採用業務におけるAI活用やHERPについて紹介してきましたが、私が最終的に大切だと思っていることは、①現状の作業フロー自体の無駄・非効率な部分への意識を忘れないこと、②社内のエンジニアと効率化に関して雑談を多くすることだと考えています。採用担当が自分の業務の自動化・省略化のためにテクノロジーを取り入れようと努力することを通じて、社内のエンジニアと信頼関係を築いていくことが、結局は効率化の観点でも採用の観点でも大事なのだと思います。

【6月19日】社員と会社新しい絆を作る「攻めの人事労務」とは?

変革期における組織改革を得意とし、モザイクワーク社に従事しながら複数社の人事に携わっていらっしゃる株式会社モザイクワーク取締役COO高橋様、従業員の様々な健康情報をクラウドに一元的に集約管理するサービス「Carely」を提供する株式会社 iCARE 代表の山田様をお迎えして開催いたします。

概要

日時:2018年6月19日(火)19時〜20時30分(18時30分開場)
場所:港区赤坂3-17-1 いちご赤坂317ビル 5F
参加費:無料
主催:一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会
協力:株式会社ウィルグループ