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【エール株式会社】HR Tech GP2018ファイナリスト紹介

外部メンターとしての「クラウドサポーター」が業務に関するフィードバックやアドバイスを実施!それぞれの悩み解決や生産性向上につなげる世界初の組織開発クラウドサービス『クラウド上司 YeLL』



『クラウド上司 YeLL


サービス概要-

社員1人1人にクラウドサポーターという外部のメンターを独自の相性解析システムを介してアサインし、定期的にオンラインで会話をすることで社員の「幸福度」や「働きがい」の向上を促します。また、その社員1人1人のオンラインでの会話の音声データと定期的に取得するサーベイ結果を解析することで、「組織の本音を可視化」も同時に行っています。クラウドサポーターは、主にマネジメント経験や人事経験があるビジネスマンが副業として行う、もしくは能力やスキルのある主婦が家事や育児の隙間時間で行っています。また、主に野村総合研究所やTIS、ベネッセなどの大手企業にて展開をしています。


-サービス開発のきっかけと自社サービスで解決したい課題-

弊社は元々組織開発のコンサルティングを行う会社として始まりました。そのコンサルティングを行う中で持った仮説が、「1人1人の個人に誰か1人でも信頼できる人がいるだけで、皆元気になったり、楽しくなったり、救われたり、前に向けるのではないか」というもの。もちろん、信頼できる友人がすでにいる方もいれば、カウンセリングやコーチングのような対人支援サービスを受けている方もいます。ただ、その場合、自ら課題を持って自主的に取り組む方にしか信頼する人がそばにいないことになります。それではごく一部の方しか対象者になりません。そこで我々はBtoBで会社や事業部単位で社員1人1人に信頼できるメンターをアサインする事業を始めました。まさに1人1人に「エール」を送るサービスで在りたいと思っています。

日本の組織内で起きている課題として、マネジメントが機能しにくいということが挙げられます。マネジメントには2つあると考えていて、1つ目はKPI的なマネジメント、2つ目が部下育成的なマネジメントです。ただ、どちらともできるマネジメント層はそこまで多くありません。前者のKPI的な部分が評価されてマネジメント層になるケースが多く、後者の部下育成ができるマネジメント層は多くありません。それが原因で部下の疲弊、成長の鈍化、モチベーションの低下、生産性の低下、離職率の増加などが起きています。要するに、部下に徹底的に寄り添い伴走する”コミュニケーション”が足りていません。また一方、世の中にはスキルやキャリアがありつつ、社会に貢献したい、誰かの役に立ちたい、能力を活かしたい、さらにスキルをつけたい、というように考えているビジネスマンや主婦がいます。要するに、人に貢献することができる”コミュニケーション”が余っています。そこで我々は、この両者を『クラウド上司 YeLL』というプラットフォームの上で結びつけることで、両者の問題解決ができるのでは、と考えました。


-HR Tech GP 2018 Finalにかける意気込み-

サービスを考え作り始めてから4年弱、リリースしてから3年ほどが経過しました。その間に何度も頓挫しかけましたが、最近では多くのクライアントやパートナーたちが「YeLLの世界観とやっていることが好きだから、一緒にやりたい」と言ってくれて、ようやく今に至りました。まだまだ途上のサービスですが、「働く1人1人が『幸せに働ける社会』を創る」という世界観を目指してもっと邁進するためにHR Tech GP 2018 Finalに出させていただきます。どうぞよろしくお願いします。


【登壇者】

エール株式会社 事業開発リーダー 北村 勇気 氏

2014年 青山学院大学 法学部卒。転職サービス「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチに創業期より新卒1期生として入社。その後、エール株式会社の創業に参画し、「働く1人1人が『幸せに働ける社会』を創る」を掲げて「クラウド上司 YeLL」の事業責任者として従事。システム開発、家電系メーカー、教育系事業会社、シンクタンク、コンサルティングファームなどの大手企業を支援しながら、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科にて組織の1人1人の性格・感性が他者に与える影響や、「恐れ」と「勇気」に関する研究を行う。

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