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【株式会社ミライセルフ】HR Tech GP2018ファイナリスト紹介

求職者の性格や価値観などの人柄と会社の社風との相性を、人工知能(AI)採用のマッチングロジックで診断する、転職マッチングサービス『mitsucari適性検査』と『mitsucari』。



『mitsucari』と『mitsucari適性検査』


サービス概要-

退職理由の約4割は人間関係や社風のミスマッチであるカルチャーフィットからきている。仕事選びに置いてそれほど重要でありながら、今まで属人的な判断で決められてきたカルチャーフィット。そのカルチャーフィットを可視化し、社会全体の適材適所を目指すのが私たちのサービスの根底にある発想である。

現在私たちの運営する二つのサービスである「mitsucari」と「mitsucari適性検査」は、求職者の性格や価値観などの人柄と会社の社風との相性を診断するロジックを用いている。そのマッチングロジックは人工知能(AI)を用いた機械学習にて常に精度を向上し続けている。

「mitsucari適性検査」:マッチングのロジックを使った適性検査で導入社数1,550社以上、総受検者数50,000人以上の利用実績。マッチングをみていくことで株式会社ロジクエスト様 のように新卒の離職率が半分になった会社や、株式会社エイチーム様のように面接までのマッチングにかかる時間が1/30になった会社が現れている。

「mitsucari」:今年6月1日にリリースをした求人サービス。「mitsucari適性検査」のサービス提供によって精度の高まったマッチングロジックを利用し、求職者に対してカルチャーのあった募集求人情報をレコメンドし採用に至った場合に課金する成功報酬型求人サービスとして展開している。

両サービス共に、求職者の「人柄」を見極めるだけでなく、企業の社員にも同じ検査を受検してもらうことで「社風」を見極めることでマッチングを行っており、求職者にとっては働きやすい求人の紹介と企業側へは長く活躍を見込める候補者の判断を可能としている。


-サービス開発のきっかけと自社サービスで解決したい課題-

前職では、面接官の仕事を7年あまり担当する中で「面接では将来活躍が期待できる人をきちんと判断し、活躍が期待できない人をしっかりとスクリーニングしていこう」と考えていました。ただ、良い面接は「2年後のパフォーマンスを予測できる面接」と考え、「面接時の自分の応募者様への評価」と「入社2年後の人事評価」の相関関係を調べたところ、両者に相関がほぼないことがある日わかりました。自分の面接がやる意味がなかったことを知り、その後のMBA留学中に読んだ論文で適性検査の結果のマッチ度が入社後のパフォーマンスや定着率との結び付きが強いことを知りました。そして日本の採用シーンでも適性検査をもっと効果的に使えないかと考え始めました。

もちろん、日本でも適性検査は使われています。しかし、社員との比較や入社後のパフォーマンスとの相関関係などの詳細な分析はあまりなされていません。分析に使えるリソースが人事部門内に少ないこと、適性検査の仕組みがその後の分析に適していないことが原因です。また、データを取得する際は業者へ依頼しなければならないケースも多く、コストが生じ、自社で仕組みを回しにくい。日本の人事の方が自社内でデータが分析しやすく、かつ使い勝手の良い適性検査を作ることの必要性を強く感じ、ミライセルフを創業することにしました。

企業の採用担当者とお付き合いする中で、企業が抱えるニーズは、自社で活躍できる人材を見抜くことや、自社に合わない人材を見抜くことにあることが分かりました。。そこで、適性検査でカルチャーフィット度合いの当たりをつけ、面接で的確な質問をする構造化面接の普及を実現したいという想いを持って、2016年2月から適性検査サービスを開始しました。

そしてそこで蓄積されたデータをもとに「自分に社風のあった会社を探せる転職サービス」を2018年6月にスタートしました。

弊社は「社会全体の適材適所」をミッションに掲げています。どんな人にも合う仕事があることを示し、仕事における人と組織のミスマッチを減らしていけるよう突き進んでいきます。


-HR Tech GP 2018 Finalにかける意気込み-

労働人口が減少する昨今、大量採用の時代から生産性高く長く活躍してくれる人材を見極め、適材適所となる採用の重要性が高まっています。そのため一人一人の性格を理解しながら面接、配属をしていくことの必要性が増していると顧客と向き合う中で感じています。テクノロジーの力を使って今まで向きあいきれなかった人と人との暖かい接点を作り、面接の精度をあげ、カルチャーフィットを高める。その可能性を多くの人に知っていただける機会にしたいです。mitsucariとmitsucari適性検査をどうかよろしくお願いいたします!


【登壇者】

株式会社ミライセルフ 代表取締役社長 表 孝憲 氏

京都大学・法学部卒業。新卒でモルガン・スタンレー証券株式会社の債券部に入社。営業として勤務する傍ら入社後半年から週末は面接官として従事し採用リーダーとして毎年1,000人以上の学生と面接。2013年5月に退職しUCバークレーハースビジネススクールに留学。経営学修士(MBA)を取得。2015年5月に株式会社ミライセルフを創業。人と組織のカルチャーを可視化して自分や自社に合った人や組織を見つけるサービスmitsucari適性検査を2016年2月に本格的にビジネス向けのサービスとして提供を開始し2018年5月現在で1,500社、 50,000人以上が登録。面接数が30%削減や、新卒の離職率を半減させた企業が現れている。


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