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使っているITサービスが組織図に記載?世界進出を目指す飲食店のHRTech活用方法

こんにちは、HRTechナビ編集部です。
今回のゲストはアクトダイニング株式会社の取締役の井筒将太さんです。
アクトダイニング株式会社は、関東を中心に他店舗の飲食店を展開しています。2007年に移動販売専門店の「沖縄屋あしびうなぁ」を開業。2009年アクトダイニング株式会社を設立。2010年に恵比寿BARDEBIS開店を皮切りに、国内に5店舗を展開、2017年12月にはフィリピンに日本スタイルの焼肉店舗「YAKINIKU KINGKONG Philippine」を開店、ロサンゼルス サンタモニカ・ビバリーヒルズ近郊で「沖縄料理あしびうなぁ」のフードトラック出店など世界進出にも積極的な成長企業です。

「人を大切にする会社」を掲げ、顧客満足度はもちろんのこと、従業員満足度を高めるため様々な環境作り・制度作りに取り組んでいます。アクトダイニングで人事労務・経理・各店舗のマネジメントから、店長管理、販促広告の企画まで幅広く担当している井筒さんにお話をお伺いいたしました。
ちなみに、アクトダイニングさんはSmartHRを使っている飲食店ということを知ってSmartHRさんにご紹介をいただいて実現したインタビューです。SmartHRさんご協力いただきありがとうございました。

まずは従業員を幸福な状態に

―ACTDININGさんは、業界ナンバー1の従業員満足度を経営理念に打ち出していますね。このような理念を打ち出す背景は?

もともとは、会社を立ち上げるつもりはなく、やりたいことをやれれば良いな、と思っていたんですね。会社理念の根底には、「仲間たちと楽しく一緒に働いていきたい!」という考えがあり合言葉は「大人が本気で遊べばそれが仕事になる」です。まず従業員を幸福な状態にすることで、彼らのサービスの質が向上し、お客さんへと幸せが循環してほしいなと思い、従業員満足度をナンバーワンへというのを打ち出しています。

―その経営理念を、どのように従業員に伝えているのですか?

当初は、テーマを決めて月一ミーティングを行っていました。従業員がどう思うか意見交換をしたり、意識の統一を図っていました。しかし、アルバイトの方々まで経営理念を浸透するためのは、なかなか難しいことでした。そこで、評価制度や日常会話に経営理念を取り込むようになりました。
いつでもどこでも確認できるようにクレドという理念をまとめたカードを従業員全員に配っていますね。

―人事評価はどのように行っているのですか?

月一で従業員に評価シートを配布し、エクセルで管理しています。パソコンが得意でない店長もいるので、これは紙での管理です。もともとは年2回の評価でしたが、一週間一日を有意義に活用してほしい、という思いから頻度を高めて、毎月振り返ることようになりました。

―採用管理はどのようにやられていますか?

求人は、ホームページからのお問い合わせがほとんどですね。Indeedにも載せています。求人広告費をゼロにしていましたが、6人の方が紹介を通じて入社しました。アルバイトも紹介制度で採用しています。

業界内で埋もれないために

―ホームページでは、従業員にフォーカスしたコンテンツが印象的ですが、何かこだわっていることはありますか?

求職者の方に、社内の雰囲気や会社の理念が具体的に伝わるように意識しています。他社と比べられた時に埋もれるのを防ぎたいですからね。

―人材育成のツールで使っているものは?

ありません。現在はPowerPointで資料を作成して説明していますが、時間がかかりますね。このあたりも楽にできるといいのですが。

―そのほか労務管理系たとえば勤怠管理で使っているツールはありますか?

勤怠管理でぴかいちナビを使っています。ぴかいちナビの情報を税理士さんに管理してもらい、給与計算をしています。前は、タイムカードで一つ一つエクセルに入力していましたが、今はだいぶ楽になりました。

―従業員のやり取りはどのように行っていますか?

社員同士はチャットワーク、バイトメンバーとのやりとりはLINEでやっています。

―シフト管理はどのように行っていますか?

シフト管理は、紙ですね。アプリでシフト申請して一覧で確認できるサービスもあるので、そっちの方が楽だな、と思っているんです。しかし、自社にとって合うツールや現場への教育を考えて紙で続けているという感じです。

―ツールの情報収集はどのように行っていますか?

SNS、知人の同業経営者、雑誌などです。一番使うのはFacebookですね。だれかがいいねをした投稿を通じて、ツールを知る、という感じです。飲食店.COMさん、フードスタジアムさんをフォローしていると知りたい情報が流れてくるので、参考になりますね。

―ツールを選ぶ決め手・基準とは何でしょうか?

機能の使いやすさ・サポート具合・コストですね。今使っているツールのなかでも、SmartHRさんは、これらがダントツでした。

属人化からの解放

―SmartHRを使い始めたきっかけについて教えてください。

きっかけは、一昨年に働き方改革が話題になり始めた頃ですね。自社でも何かを効率化できないか、と探っていた時にSmartHRを見つけたんです。
それまで、労務関係の仕事を担当する社員がいてその社員が事務作業をしてからお店へ出勤、という働き方をしていました。導入後はその社員が担当している事務作業の時間がほぼゼロになり、現場に専念してもらうことができるようになりました。それまでは、社員に任せている事務に関して、どんな時に何が必要なのか把握できていなかったんです。でも、SmartHRにすることで、状況が可視化されて、知識が全く無くてもツールを使いこなすことができています。属人化からの解放が非常に大きい影響ですね。

―他に使っているツールはありますか?

チャットワーク、Googleカレンダー、スプレッドシートでTodo管理しています。ミギウデというサービスも使っています。ミギウデではWebサイトやフライヤー制作、エクセルの数値管理を任せています。これからやってみたいのは、店舗管理のためにTrelloです。ビジュアル的に使いやすいものが良いですよね。

―人事労務面で課題に感じていることはありますか。

入社時の雇用契約が煩雑なことです。「印鑑ください」というやり取りは手間ですよね…。
あと、人事評価業務の紙やエクセルの管理はなくしていきたいですね。

―最後にツールやサービスを積極的に使っている理由について教えてもらえますか?

従業員満足度を追求する会社として現場を楽にできることは取り入れて行きたいということと、従業員を一から教育するコスト、採用コスト、社会保険のコストがかからないということが大きな理由です。実は会社の組織図がありまして、私のラインは私が上長でSmartHRさんとミギウデさんが部下のように組織図に書かれているんですよ笑
社内からみると第三の社員のような位置付けになってますし、実際私の業務もこういうツールやサービスを使うことですごく助かっています。このようなツールやサービスは積極的に取り入れて行きたいですね!

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