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【HRTech活用研究所】いかにミッションフィットする人材と出会うのか?|株式会社おかん経営推進室責任者中村星斗さん

こんにちは、HRTechナビ編集部です。HRTech活用研究所ではHRTech関連サービスを活用/提供している企業へ訪問し、組織力を高めるHRTechサービス活用方法についてお伝えします。
今回は、プチ社食サービス「オフィスおかん」を提供している株式会社おかん経営推進室責任者中村星斗さんに、会社の理念とマッチングする人材へのこだわりやHRTechサービス選定や活用の方法についてお聞きしました。

「ソリューションを提供する」おかんのビジネススタイル

―おかんの業務について教えてください。

おかんは、『働くヒトのライフスタイルを豊かにする』を企業ミッションとしています。このミッションは、事業を通しての実現を目指すだけでなく、弊社の社員一人ひとりの働き方の軸にもなっています。
具体的に、おかんの事業としてぷち社食サービス「オフィスおかん」があります。オフィスに冷蔵庫・専用ボックスを設置し、健康的なお惣菜をはじめ、ご飯、カレーなどを常備する簡単社食サービスです。導入企業各社には、「従業員のロイヤリティ・満足度の向上」「コミュニケーション活性化」「女性の育休復帰率向上」「アルバイトの応募数向上」など、様々な角度から非常に重要な課題を解決する新しいソリューションのツール・メッセージの媒介として活用いただいています。
単に食材提供のサービスというより、食事でライフスタイルを豊かにするソリューション提供サービスという意識が強いですね。

―中村さんの業務について教えてください。

現在は、経営推進室として、社内外のコミュニケーションに関することを担当しています。具体的には、人事・採用周りから組織開発、社内の文化づくり、キャリア教育、広報まで幅広く担当しています。今は人事と広報の比重が高いですね。

―採用業務についてどのような観点で取り組んでいますか?

おかんではミッションフィット、カルチャーフィット、ポテンシャルフィット、スキルフィットの4つの基準を設けています。
第一に、弊社のミッションにフィットするかどうかを重視しています。このミッション実現のために会社が存在し、人が集まっています。私たちはスタートアップなので、これまで世の中になかった考え方や、その価値を社会に生み出していこうとしています。ですので、4つの基準の中でも最もフィット感を意識をしています。次に、カルチャーヒットでは、おかんという会社の考え方やスタートアップの適性を見ています。ポテンシャルとスキルに関しては、問題解決に対してどのようにアプローチするか、という志向性やトライする心意気を見ています。新たなことに挑戦し続けていくおかんの組織姿勢にマッチングするかどうか、を判断基準としていますね。

―採用系のサービスでどのようなサービスを使われていますか。

メインでWantedlyです。Wantedlyは、他の媒体に比べ、企業の日常や理念、内情をきちんと見て応募してくださる方が多い印象があります。おかんは、私たちのミッションに共感してくれる人材を探しているので、想いで応募者を惹きつけられることができるWantedlyは使いやすいですね。
また、エンジニアとセールスを募集する際には、Greenを活用するなど職種に応じて、媒体を適宜使用しています。

―人事業務で困っていること、こういうツールがあったらいいのになと感じていることはありますか。

ちょうど今、採用管理業務の作業効率をあげたいと考えているので、複数のHR Tech系のサービスを試しています。本導入をするとなると導入の作業コストが発生するので、今のところ自分で作っているスプレッドシートのほうが作業効率は良いのかな、とも感じています。(笑)
また、応募者の価値観やタイプを分析し、自社の社風とのマッチング度をはかれるサービスについても興味があります。Wantedlyを活用することで、事前に応募者の志向性はわかりますが、面接官が属人的に判断するのではなく、ばらつきがでないようにしたいと考えています。

最近では、scoutyも気になります。scoutyは採用領域がエンジニア限定なので、他領域にも広がってくれたら良いなと思っています

面談でおかんの”ファン”になってもらう

―広報を兼任しているからこそ、人事分野で生かせていることはありますか。

人事制度や社内制度にも、広報的な視点を生かし「おかんらしさ」を加わえています。必ずしもできているかわかりませんが、採用にも会社の想いをリンクさせたいと考えています。
また、採用に応募してくださる方々には、ご縁がある方とそうでない方がいらっしゃいます。人事としても広報としても、応募いただく方々におかんの”ファン”になってもらえるようなコミュニケーションをすることが大切かな、と考えています。

おせっかいな会社おかんならではの取り組み

―『井戸端会議(※)』はどのような目的でやっているのですか。

おかんは、おせっかいな会社です(笑)。『働くヒトのライフスタイルを豊かにする』をミッションにしていますが、おかん1社の力だけではなく、各企業でこれを進める、経営者、人事、総務、管理部門の方々とともにこれを実現したいと考えています。
ですが、こういった方々は横のつながりが弱く、情報共有の場が少ないというのが課題でした。それをおせっかいにもつないでいこうと思い開催し始めました。井戸端会議には、経営陣からマネージャー、現場の総務、人事担当者まで幅広くご参加いただいています。人事管理と総務間のポジティブなコミュニケーションの図り方や、ルーティンワークの多い総務部門の評価基準等について議論したりしています。また、IT系のツール情報の共有もしていますよ。
※井戸端会議・・・おかんが社内、社外で開催する総務・人事・管理部のための交流会。それぞれの分野が抱える悩みや課題解決への取組み、情報交換の場として開催されている。

-組織文化にフィットする人材を採用するための考え方や採用ツールの活用方法まで丁寧に教えていただきありがとうございました。

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