HR Techナビでは、国内外のHR Techに関する最新トレンド、活用事例などHR Techに関わる人にとって役に立つ情報をお届けいたします。

#となりのHRTech 〜RPAホールディングスの場合〜

HR Techナビでは、人事を支えるHR Techサービスの可視化をテーマに、「#となりのHRTech」という企画をスタートしました。今回は、まず第1弾として、RPAホールディングス 人事部長 神吉徹二さんに、自社で使っているHR Techサービスについてお聞きしました。

 

インタビューした企業:RPAホールディングス株式会社
https://rpa-holdings.com/
RPA導入時の検討準備、体制構築、全社的な取り組みを見据えた展開をサポートする「BizRobo!」を提供するRPAテクノロジーズなどを傘下に持つ企業。
(社員数)101~300名
(人事数)2人

インタビューした人:神吉徹二さん
(Twiteer)https://twitter.com/tetsujikotta
(Facebook)https://www.facebook.com/tetsuji.kamiyoshi

 

求人・採用領域には「HRMOS採用管理」

求人・採用領域では、株式会社ビズリーチが提供する「HRMOS採用管理」を使っているとのことです。HRMOS採用管理は、採用活動のデータを可視化・分析して戦略的な人材の獲得を支援するクラウドサービスで、応募者数や面接官の評価などをリアルタイムに可視化して、改善施策の実施を促してくれます。

ジョブカン採用管理 と比較し、HRMOSを選びました。HRMOSの方ができること(機能)が多く、また、保守の速さやカスタマーサクセスの充実度が決め手でした。

どのサービスも、機能に関してはあまり大差がないので、いかに問い合わせに早く答えるかなどのストレスフリーを求めました。(神吉さん)

機能の多さに加え、カスタマーサクセスに関して、いかに問い合わせに早く対応してくれるかを、利用サービスの決め手として挙げてくれました。

 

人材評価には「カオナビ」

人材評価では、株式会社カオナビの「カオナビ」を活用しているとのことです。カオナビは、顔写真ごとに社員情報を管理できるクラウド型の人材管理・人事戦略・評価・育成支援ツールで、2019年1月時点で、利用企業1200社を突破しています。

半期と四半期に一回の評価時に、評価シートをカオナビ上で作り、従業員に配布し、〆切を設けてやってもらっています。

元々は、HRBrainを使用していましたが、活用していませんでした。HRBrainのUIを確認したところ、昭和的なUIだったので、カオナビを使おうということになりました。

また、自社は、人が増えているベンチャー企業なので、保守の速さや、カスタマーサクセスという部署があるということを重視して選びました。

従業員サーベイをテンプレを使って作成できることも考えると、安く済んでいます。デメリットとしては、異動の履歴管理ができない点です。(神吉さん)

カオナビには、目標管理・360度・OKR・1on1 など、あらゆる評価制度のテンプレートが用意されています。顔写真と評価結果を並べて確認できる点もカオナビならではと言えます。

話の中で出てきたHR Brainは、従業員の目標を管理して評価するためのクラウドサービスで、2018年8月時点で300社が導入しています。

サービスページや説明動画などを見ると、直感的な操作ができるUIという印象を受けましたが、神吉さんが比較・検討された時期からは、UIなども大きく変わっているのかもしれません。

しかしながら、ベンチャー企業では、やはり使いやすいUIと保守の速さを評価されていることが分かります。

 

労務管理には「SmartHR」と「クラウドサイン」

労務管理では、株式会社SmartHRの「SmartHR」、弁護士ドットコム株式会社の「クラウドサイン」を利用しているとのことです。

SmartHRは、労務(入退社書類作成・保険手続きなど)を自動化してくれるクラウドソフトで、2018年9月時点で18,000社以上が導入しています。

クラウドサインは、クラウドベースの電子契約システム、文書管理サービスで、2019年1月時点で30,000社以上の企業が導入しています。

労務管理の利用サービスは企業を見て決めました。リーガルテックで先頭を走っている企業だから、リソースもつぎ込んでくるだろうという予測があったからです。

クラウドサインは、雇用契約書、秘密保持契約などの書類関係の署名に、SmartHRは、社会保険と年末調整に使用しています。他社と比較することなく、決めました。当時はまだfreeeも着手していなかったことと、UIがすてきだったことが決め手です。

年末調整に対する課題感が強く、これまで、他の中小企業さんと同じように人事にハンコをついてもらってというようなことをしていたので、そこ辺りが良くなるだろうなという印象があり、社会保険も同様に楽になるだろうと思って利用開始しました。(神吉さん

 

エンゲージメントには「カオナビ」

エンゲージメントには、こちらも「カオナビ」を活用しているとのことです。

カオナビのテンプレートと、インターネットなどで公開されているエンゲージメントの方法などを参考にしながら、自社で組み合わせて作っています。(神吉さん)

カオナビには、エンゲージメント向上を目的に、職場環境や満足度調査、キャリア申告などのテンプレートが用意されています。

 

勤怠管理には「ジョブカン勤怠管理」

勤怠管理には、株式会社Donutsの提供する「ジョブカン勤怠管理」を採用。ジョブカン勤怠管理は、勤怠管理を簡単にし、コスト削減をサポートするクラウドシステムです。多彩な打刻方法、簡単な出勤管理・休暇申請管理など豊富な機能があり、2019年1月時点で30,000社が導入しています。

ジョブカンは有名だからというのも理由としてあります。私が入社するときにはすでに使われていました。そのころから特に問題はなかったので、そのまま使っています。(秋吉)

ジョブカンには、勤怠管理の他に、「採用管理」「ワークフロー」「経費精算」「労務管理」「給与計算」などのシリーズもあります。

 

おすすめのサービスは「クラウドサイン」

おすすめのサービスとしては、「クラウドサイン」を挙げてくれました。

クラウドサインはシンプルなので、運用方法(オペレーション方法)によらないからです。どこのベンチャーでも使えるのではないかと思います。(神吉さん)

 

最後に、神吉さんは、HR系の情報収集には「Twitter」「BizHint」「HR Techナビ」を利用していると教えてくれました。

インタビューからは、使いやすいUIとカスタマーサクセスの強さが鍵になりそうです。人の出入りだけでなく、そもそもの人事制度などの変化も激しいスタートアップ、ベンチャー企業では、いかにその変化に対応するスピード感を持ってるかが重要であると分かります。

===

現在、#となりのHRTech に出ていただける経営者や人事担当者を募集しております。ご協力いただける方は、こちらからお問い合わせください。